Entertament WeeklyにChris Cornellのインタビュー。
■AUDIOSLAVEを去る決断をしたことについて聞かせてください。
こういうことに尽きる。■ バンドに民主主義を実現するは難しいものですか?
俺たちはそれぞれに、動乱の激しいバンドからやってきた者だ。だからAUDIOSLAVEは円満に楽しくやろうと決めて始めたんだが、最初からそうはいかないままだったので、もういいだろうと考えた。
俺たちは初日から問題を抱えていた…結びつき(relationship)を12年間保ってきたバンドに外部者がやってきたことに由来するぎこちなさは、勿論あったんだけど…しかもそいつは別のバンドで15年間やってきた奴だという。
俺にとってそれは、偉大なる創造性ではあった。しかし個人的には、まるで突然に義理の親がやってきたような感じだった。
俺たちは仕事をハードにやるのと同じくらいに、互いの異なる意見やものの考え方を尊敬しようと努力していて…バンドの中でやってたとき、しばしば感じたの は、彼らには彼らのやりかたがあり、俺にもそれはあったと。そして彼らは互いの間でも意見の衝突があったようにも見えた。
AUDIOSLAVEの素晴らしい点が、俺にとっては身の危険だった面もある。俺たちの曲は、19歳の青年がバンドを組んで音楽をやっているかのように、共に同じ部屋で作ったものだったんだ。これは本当にリフレッシュになったし楽しかった。
でも、俺はもう19歳じゃないし、俺が人生において完璧に満足できる場所に行くには、もう少し自分のしたいようにしなければならないんだ。
それは対応次第だ。適当なところで妥協点を見つけられればよし、だが、結局はもっとも気合の入った意見を持っている人間が勝つことになるんだ。例えば3人 が、もう1人のしたいことを望まなければ、「お前らは分かってない!」と言ってそいつはしたいようにやるしかなくなるだろう。■ SOUNDGARDENの頃を懐かしく思いますか?
だがrelationshipというものは、そんな方法の上には断じて転がっていない…だから己の戦いを選ぶんだ(訳注:"You choose your battles"-"One And The Same"の歌詞)。SOUNDGARDENの民主主義は真っ当だったよ。
あの頃のことは誇りを持って振り返るよ。ひとりきりで寂しいし。■ 最近の新しいバンドに当時を感じさせるものはいますか?
でもあの頃はバンド内が大混乱していて、山ほど悲しい出来事もあった。
SOUNDGARDENの頃についての本当の失敗は、一体何が起きているのか誰も分かってなかったということだ。 何か特別なシーンが俺たちの街で進んでいたことは知っていた。他のシアトルバンドを観に来た観客の前でSOUNDGARDENのメンバーが、そして SOUNDGARDENの客の前で他のバンドがそれぞれにやってたような時代だ。そしてその後、それぞれのミュージシャンの驚くべき才能が枯渇する時が来 たというわけじゃなかった。
あのシーンで俺は純真さを失った。そんなことになる前は、みんなの瞳に星が宿っていたものだが、世界中からバンドを始めるために人がやってきて、シアトルは新しいハリウッドになってしまって、あまりに奇妙だったから俺たちはそこから距離を置いたんだ。
あの頃のことは、風化したかどうかしてしまったんだろうか?それにしては俺は今だに、あそこにあったクリエイティヴィティから衝撃を受けるんだ。"You Know My Name"を作っていたとき、スタジオの壁にTrachtenburg Family Slideshow Playersのポスターが貼ってあるのを見た。彼らはシアトルのファミリーバンドで、ガレージセールなんかで買ってきた古い休暇の写真なんかをスライド ショーにして音楽をつけるんだ。 そういう、自分たちが楽しければいい、というナイーヴなクリエイティヴィティを、あそこは今も保っているんだ。
The Arcade Fireのレコードは大好きだ。SOUNDGARDENを始めた頃のインディーシーンを思い出すlo-fiさだ。表現的には、あのドラムはどこにヒントを 得てるのか分からないリズムで、あの演奏は一体どこから来てどこへ行くつもりなのかが全然見えないんだ。 あと、Wolfmotherはすごく好きだな。あのへヴィーメタルとthe White Stripesが合わさったような感じがクールだ。彼ら、昔"Black Hole Sun"が獲ったグラミー賞のベスト・ハードロック・パフォーマンス賞を獲ったんだよ。■ 音楽業界は変化の只中にいます。アルバムは以前ほどには売れなくなっています。このことにあなたはどのように対応しますか?
刻一刻と良くなっていると思うよ。大切なのは起きていることを受け入れることだ。■ RAGEの再結成はあなたの決断に拍車をかけましたか?
明らかに、ロックに対する情熱が減退しているわけではない。では、統計学的な問題なのか?人口が減っているとでも?
そうではなくて、より若いネットに精通したMP3ダウンローダーの存在ということさ。 これには良い面ももちろんあって、それは、音楽に対するアクセスのし易さがまずライヴパフォーマンスへの熱意につながるだろう。現実に配信できさえすれば、狭いフィールドにいる限られた存在のバンドに至るまで、そうしたいと思えばその通りに出来るという感じだろうな。
また別の面から言えば、これは、レコード業界の贅肉を切除して、惰性でやってる連中を刈り取ろうってことかもしれないね。もはや、何一つ働かないような連 中がそのでかいケツで座ったまま、べらぼうな額の小切手をもらえるような時代じゃないってことさ。本当に音楽に入れ込んでなかったら、とてもやりたいと思 うようなビジネスじゃなくなるんだ。
思うにすべてはリスナーの利益なんだよ。音楽に金を払ってる人々のね。それはいいことじゃないか。
いや、本当にそれはない。AUDIOSLAVEの3枚目が出来たとき、俺はバンドから距離を置いて自分のアルバムを作ろうと決心したんだ。その冷却期間がどのように作用するかは誰も知らなかったというだけだ。■ この(脱退に関する)アナウンスの前に、彼らのうちの誰かと話しましたか?
でも、突然に俺の人生が正しく定まって、俺は音楽を作るあらゆる面を楽しめた。とりわけ誰気兼ねなく家で働けて、家族と一緒にいられたし。
音楽方面では、あらゆることをディレクションする方向に行きたいと思っていたので、すると自分がもうしたくないと思ってることはなんなのか、という結論に至ったんだ。
彼らは他のみんなと一緒に(このことを)知っただろうけど、俺にはずっと彼らから連絡はなかったから。■ あなたはしばしば、RAGEのパフォーマンスがベストショーのうちの一つとしていますが。
俺がRAGEを観たのが、AUDIOSLAVEの存在理由だよ!それが俺がなぜ、彼らと共にそこに入っていったのか、それは彼らが俺が見たベストパフォーマンスをやった奴らだからだ。俺の中のある部分では、彼らはバンドであるべきだと思っているんだ。■ 彼らを観に、4月のCoachellaフェスに行きますか?
もちろん!■ ステージに上がるのはどうですか?
いい考えじゃないか(笑)。
結成当初から、というのは言わない約束では!そんなことはさいしょからわかってたんじゃないのかしら!
と、思うのは確かですが、でも本音なんだろうなとも思います。曲作りのプロセスの話をよくしてますが、そういうプロセスをTom/Tim/Bradの三人が新鮮なものとして喜んでた時代があったのがなんというかもう悲しい。
”Chose your battles”云々のところを見るとやはり努力はしたから何年も続きはしたんだとは思うんですが。
お互いの、移行期間において必要としあったところがあったんだとまあそう思います。人生。
Chrisサイドの記事ではタブンこれでとどめがささるんじゃないでしょうか。改めて本音らしい記事のような気がします。
#蛇足ですが、SOUNDGARDEN時代の話の所は非常にいい話でファンとしてはちょっとぐっときました。ナイーブなクリエイティヴィティを未だに愛しているのは嬉しい…が、自分がもうそこにいないと強く意識してるから、そう言うんだろうなあ。寂しい。
あと、19歳というのは彼がSOUNDGARDENに加入した年なのに今日気がつきました。SOUNDGARDENであれ、RATMであれ、本人的には、それらが最もインパクト強いということでしょうね。
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Comments
ひょっとこさん
お久しぶりです〜
なにが悲しいって、最初から見ていた人には
大体おもったとおりだということが悲しいです。
私はライブはもう少し見たかったな……
このバンドにあった懸念点を超えて
何か出来上がってくるんだと信じてたんですけどねえ。
結局Chrisに関しては、最初に多少あったんだろう
懸念を払拭できなかったんだなとも思うし、
RATM再結成の件は、状況からしてそれはやるだろうと思うし。
これでもう少しアルバムが売れていればまた状況は複雑だったでしょう。
ただ、Chrisのしたいことをしたいというのはもう…
年齢の事を考えてもそうしたほうがいい…
三人がどうするのかなとは思います。
Rageが続くならいい…
投稿者 kaolly@管理人 : 2007年02月24日 11:00
かなりお久しぶりです。
正直、最近ASからは離れていたのですが、久々にお伺いしたらこんなことになっていて驚いています。
あー、でもRAGEの再結成を聞いたときはこうなると一瞬脳裏によぎった気がしますが・・・
1stは、3人がクリスに歩み寄ったアルバムだとか言われていたことを思い出したりしています。
結局、ASも来日は1度だけ。
SGと違って見ることができてよかったです。
投稿者 ひょっとこ : 2007年02月24日 09:30