パリのホセ・メンドーサ

"No such thing"と"Arms around your love"で完璧に凹みました。
長いことファンでしたが、いよいよ潮時か、でも認めたくない、でもChris Cornellの作品だから趣味じゃないけどまあいい作品に違いないと無根拠に思い込めるレベルの変化ですらもないかもしれない。ああ。
こんなことばかり云ってて感じ悪いと思う人もいるかもしれないですがもう瀬戸際なんです!しんどいんです!あまりに長いこと一番好きだったので!
そんなときに、唐突ですが、NHK-BSで放映していた「あしたのジョー」の特番を観ました。


超有名な漫画、アニメのシリーズですが、今回前半部を古いアニメシリーズでぶっ通しでやってたのです。あまりの面白さにあごがはずれました。
実家に漫画がそろってたのを思い出し、さっそく送ってもらって読破しました。震えた。ものすごい!たまに、こういう漫画を読んでれば他はいらないよというくらいの名作があるけれど、これは本当にすごい。
粗野でアンチスタイリッシュだけど貫き過ぎでカッコイイというか、生というかレアというか、こんなところまで来ちゃってどうする気だろうこの人はと思わせる過剰さとか、そのものに感動しました。奇跡のような作品です。みんな読んだ方がいいです。

jose 「あしたのジョー」がなんで冒頭のCCの話に繋がるかと言うと、最後の敵ホセ・メンドーサがここ数年のCCみたいだったな〜と……。
【画像追加(笑)】ちょっとしゃくれだけど口ヒゲなところも似てました。

この人は、とても強くてクールで得体の知れないところのあるチャンピオンなんですが、同時にその座をなるべく長く保っておくために、自己管理を徹底して行う近代的なボクサー。多分ボクシングより愛する家族が、ボクシングがもたらす富と名声のほうが、より大切なんだろうことがはっきり分かるタイプ。
悪い意味ではなく、両者を両立できる大人で、上記のようにボクシングとその付随物や家族を天秤にかけるような馬鹿なことはしない。常識的で普通の人というかんじです。

ふつうだったらそういう常識的で大人の態度を支持をしたい。情緒や激情におぼれずにいることは難しいし価値のあることだと思う。
少なくとも、今に生きる人に自滅型はいらない。カートは死んだがエディは生き延びてることの意味を考えなきゃ!
さらにいうならもう大人なんだから!

ただ、本能的な性格が美しく見えるのは、漫画でもロックに物語を求めちゃう心理の世界でも同じでして、それが自滅型だとなお凄絶です。
主人公のジョーは、書くまでもなく、パンチドランカーになった体を顧みず、真っ白になるまでとかいってほんとに灰になっちゃったんですが、それはそれで…。お話は、ボクシングを続けることでどんどん真っ当な幸せから遠ざかる経過も見せつつ、それそのものがもたらす高揚を求めてばく進した結果訪れた、その思いも寄らない未来(「あした」かな)を受け入れて人生のおとし前をつけていく様を描いたもので、非常に苦い成長物語でもあります。
子供には子供の理屈があるんだ。

ホセはその成長の先にいる人で、もう変化も成長もしないし老いるばかり。関心事といったらチャンピオンの座になるべく長く居て、家庭を大事にすることだし、Hypeなポスターを作って、やらしい宣伝するし(ジョーが戦ってシンパシーを抱いているカーロス・リベラという選手をつぶしておいて、「カーロスを潰した偉大なるチャンピオン」というポスターを作ったりしてるという)。
ああ大人っていや。だからホセは理解できる。というかホセくらいもっと大人になりたい。

まあ同じ宣伝でもここまで咬ませな煽りは書かないでしょうが、やっぱりCCはホセじゃん…
長年観過ぎていて、かつてのCCにも苦い成長がそれなりにあったと思うので、こうして思い入れが深いんですけれどね。"Fell On Black Days"なんか歌詞そういう感じ。
俺は変化を恐れない、けれど、こんな運命になるなんて誰が思っただろう、

変化も成長もしないで一所にとどまりクオリティのいいものを生み出していく真に偉大なチャンピオンならいいんですよ。そうしてチャンピオンの仕事ならもんくないです。
別に若き日の良さを残していて欲しいなんていうようなことは思わないんだ。そんなものはその瞬間瞬間で失われ続けていたと実感として思ってたので。

すべては今がいいという前提ですが。ということで最新映像、"No such thing"のアコースティックです。こないだのラジオ出演のときの。

あまり「あしたのジョー」と関係ないポストでした。例によって...
アニメもいくつかバージョンがありますが、とびとびで見た結果、やはり漫画が一番好きだろうなあ。なにせ生活感があってリアルで、演出がストイックで、行間を読む余地がものすごく残る作品です。まんがの記号的表現が少ないんでしょうね。
たとえば、よく言われるジョーは燃え尽きて死んだのかどうか、という疑問もどちらとも取れる描き方だし(アニメは間違いなく死んでるという気がするけど)、女の子にボクシングに打込む気持ちについていかれないと言われ、事実上振られるシーンのあと、どうやら傷ついてるらしいけど、その子のことが好きだったかどうかもはっきりとは描かれてない。
そういうところが凄く好きです。
凄惨な描写やエピソードも多いが、絵柄にかげりがあって美しいので、なんともいえない余韻も残る。
これはほんと全員読んだ方がいいよ〜!

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あしたのジョー (8)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (7)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (6)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (5)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (4)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (3)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (2)
高森 朝雄 ちば てつや
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あしたのジョー (1)
高森 朝雄 ちば てつや
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