2007年6月アーカイブ

昭和52年だかだからようやっと80年代になったころ、この表題作の「観音力疾走」が芥川賞候補になったそうで、今当時の選評を見ていると井上靖などがいい評価を与えているのだけれど今ひとつ票が入らなかったと言う。

お話は炭坑に住む3人の子持ちの女「わたし」が、同じ炭坑にいるひねくれ者で乱暴な男「あの人」と一緒になるという話。
前の夫は町で女を作って逃げた飲んだくれで、一番上の子どもは知恵おくれの13歳。炭坑にもこのまま置いてもらえるかわからず、貧しくてみじめで、まったく笑えない状況の中、「あの人」とのなれそめも、昼間、肩身が狭くておかみさん仲間と一緒に山に山菜とりに出かけられなかった「わたし」が、夜になって籠を持って山に入ったときに、炭坑でもまむしと呼ばれて恐れられる「あの人」と出くわしてそのまま押し倒されてしまうというみじめなものだった。

だがお話のトーンはまったくみじめなどではなくて、それはもう悔しかったりなんでわたしばっかりてんてこまいして走らなくちゃいけないのかしらなんて人生の不条理に涙したりする「わたし」だけれども、結構しぶとく生きている。
「わたし」は自己憐憫におちいってしまうほど自意識が強くない(イコール「わたしなんかはばかだから」)し、そのぶんどこかしっかりした所に根を持つ強さ,というよりやはりしぶとさがあるのだ。

このあと、Black SabbathをSoundgardenがカバーした曲"Into The Void(Sealth)"について触れようと思いますが、それを書くにあたり、シアトルの音楽の歴史を記した本「Loser」をひっぱりだしてきました。
この本は、シアトルのポピュラーミュージック前史として、白人がシアトルに入植した1800年代からの時代から語られています。

久々にひろい読みをしましたが、今までSoundgardenが出ているところしか読んでなかったんだけど面白い。とくに皆の、有名になるまえの貧乏生活時代とか、若くていきがりまくるヤンキー時代の話が...

当のSoundgardenの部分も、今見られるオフィシャルバイオグラフィやファンサイトにはない話もあります。
Chris Cornellのかなり早い時期の経歴はもうメチャクチャで、今ならわたしは、ほんっと「あしたのジョー」みたいだ!と思う(むかしジョー知らなかったんで)。15-6歳で更生するとこまで似てる。力石も丹下のおっちゃんもいないわりにはSoundgardenは燃え尽きるまでやりきったよなー(と、たとえをだして思ったけどKirt CobainはEddie Vedderの力石っぽい。Pearl Jamは燃え尽きませんでしたが)。そういえばマネージャーの役割をしている女がいるのもジョーと同じだ。
思えば生ではじめて見たとき、もう王子様じゃないかくらいに思っていたのが大間違いで、Matt Cameronいがいはドチンピラの集団だと思ったのを思い出した。

わたしなんかに取っては知らない世界からやってきたんだなと思わせる所と、不良少年時代のChrisには吐き出し場所がなかったバイタリティや混沌としたパワーがSoundgardenの初期にはあったんだろうと思うとやはり感動を覚えます。

それで、前に書きかけた自前のバイオを引っ張りだして、Soundgardenバイオを波瀾万丈に書きかけてみました。ライヴデビューまで書いたけどその先が続くかは知らない...。

【参考文献】

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Soundgarden: New
Metal Crown
Chris Nickson
1995-12-31
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Loser: Real Seattle Music Story
Clark Humphrey
Feral House,U.S.
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アメリカン・ハードコア 限定SPECIAL BOX
ドキュメンタリー映画 ポール・ラックマン
キングレコード 2007-02-07

■Spin1992年12月号Grunge Special他、Rolling Stone、Alternative Press、Raygun1999年11月号Chris Cornell特集、Kerrang!など雑誌バックナンバー
■Unofficail Soundgarden Homepage
■他今はもうないファンサイト

"American Hardcore"は、限定BOXに入っている全米ハードコアバンドマップと解説書にBen Shephardが所属したバンドの名前が出ています。

Identity Crisis,Center For Disease Control Boys

SOMMSで「俺はこんなもんを持ってるほど長いこと奴らを聴いちゃ来たが」という投稿があり、そのこんなもんがすごかったので、写真を保存がてら。この写真はわたしのものじゃないですよ〜。

In Bristol With A Pistol

The Third Eye Foundationとは、ブリストルのマルチアーティスト、Matt Elliotのこと。
90年代後半になって、フルアルバムをUKのDominoレーベル(USディストリュビュートはSuperchunkの人がやってるMerge)から出していましたが、近年はパリに拠点を移し本名の名義で、ゴシックカントリーというか世紀末ヨーロッパな感じの生音な音楽をやっています。
このアルバムは、Dominoから出した4枚のアルバムのうち,最初の3枚をまとめ、さらにEPから選曲したものをボーナストラックとして追加したお得パックです。 これと"I Poo Poo On Your Juju"(このタイトルなー)を揃えればMatt ElliotのUKでの仕事が大体聴けるといういい時代に...
これまでプレミアついちゃって高くて買えず、"You Guys Kill Me"1枚しか持ってなかったのでありがたいです。HMVなら3枚組2000円。

今さらですが、これは信仰に基づいた歌なような感じ。心の中の神様と戦ってますね。曲が悲愴感が漂いつつも勇ましくて凄く好きな曲でした。

また死にそうな誤訳があったので直しました。どこかは言わない。日本語の文章としてはいけてると自画自賛してたので痛い。

先日のこの2曲が似てるんじゃないかというエントリの続き。解決編?

感想

この写真と黄色と黒のエマージェンシーカラーに引き寄せられ、即ジャケ買いでした。
知らないところで何かが始まっていたということを語るような、このバンドの本格的な始動を飾る、のちのムーブメントの胎動期の作品です。

Blonde Redhead/23

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感想

前作のヨーロピアンな雰囲気を残しつつよりタイトなロックアルバムに...。昔のノイジーな感じは消えて、クリアな音のバンドになりましたが、下のほうでベースやキーボードがコード弾いてるニューウェィブな感じのドライブ感はいいっすね〜。

10何年前の曲と歌詞のテーマが似てないか、という話。
ここでは歌詞を翻訳してみましたが、"Like Suicide"のきっかけがまさに鳥を殺す話だったらしい。

"No such thing"を聴いて以来のモチベーションの低下ぶりで、一月半何のニュースも見てなかった為、今になって色々チェックしてます。先月くらいからはAUDIOSLAVE脱退に関して痛い話も出てたみたいですねえ。
今日買って来た先月号の「Classic Rock」誌6月号にそうとう激しい口調で語ってます。ここんとこ営業トークで当たり障りないことしか言わなくなってたから読み応えがあって複雑だわ……。
これファンサイトのほうに書くべきなのかな〜。
まあもう何を書いても何とも言えない話にしかならないので、私も気持ち微妙なんですが…。

久々のエントリ…このひと月、事故にあったり結婚式があったりお葬式があったりNINがあったりSunn 0)))があったりと忙殺されてましたが、どうにか無事にChris Cornellのアルバムをこの週末購入して聴きましたよ!
毎朝ニュースアラートをもらうたび、ああ帰り買って帰ろうかと思うのに夕方は忘れているという有様でした…生活に追われると人間ダメだね…

 色々絶望したりもうお別れねなどとオフィシャルサイトのトップ画面に対して言ってみたりしてましたが、とおしで聴いていたら結構よかったです…… 照れる 毎度のことながらアサハカ。

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