Soundgardenバイオグラフィ

このあと、Black SabbathをSoundgardenがカバーした曲"Into The Void(Sealth)"について触れようと思いますが、それを書くにあたり、シアトルの音楽の歴史を記した本「Loser」をひっぱりだしてきました。
この本は、シアトルのポピュラーミュージック前史として、白人がシアトルに入植した1800年代からの時代から語られています。

久々にひろい読みをしましたが、今までSoundgardenが出ているところしか読んでなかったんだけど面白い。とくに皆の、有名になるまえの貧乏生活時代とか、若くていきがりまくるヤンキー時代の話が...

当のSoundgardenの部分も、今見られるオフィシャルバイオグラフィやファンサイトにはない話もあります。
Chris Cornellのかなり早い時期の経歴はもうメチャクチャで、今ならわたしは、ほんっと「あしたのジョー」みたいだ!と思う(むかしジョー知らなかったんで)。15-6歳で更生するとこまで似てる。力石も丹下のおっちゃんもいないわりにはSoundgardenは燃え尽きるまでやりきったよなー(と、たとえをだして思ったけどKirt CobainはEddie Vedderの力石っぽい。Pearl Jamは燃え尽きませんでしたが)。そういえばマネージャーの役割をしている女がいるのもジョーと同じだ。
思えば生ではじめて見たとき、もう王子様じゃないかくらいに思っていたのが大間違いで、Matt Cameronいがいはドチンピラの集団だと思ったのを思い出した。

わたしなんかに取っては知らない世界からやってきたんだなと思わせる所と、不良少年時代のChrisには吐き出し場所がなかったバイタリティや混沌としたパワーがSoundgardenの初期にはあったんだろうと思うとやはり感動を覚えます。

それで、前に書きかけた自前のバイオを引っ張りだして、Soundgardenバイオを波瀾万丈に書きかけてみました。ライヴデビューまで書いたけどその先が続くかは知らない...。

【参考文献】

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Soundgarden: New
Metal Crown
Chris Nickson
1995-12-31
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Loser: Real Seattle Music Story
Clark Humphrey
Feral House,U.S.
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アメリカン・ハードコア 限定SPECIAL BOX
ドキュメンタリー映画 ポール・ラックマン
キングレコード 2007-02-07

■Spin1992年12月号Grunge Special他、Rolling Stone、Alternative Press、Raygun1999年11月号Chris Cornell特集、Kerrang!など雑誌バックナンバー
■Unofficail Soundgarden Homepage
■他今はもうないファンサイト

"American Hardcore"は、限定BOXに入っている全米ハードコアバンドマップと解説書にBen Shephardが所属したバンドの名前が出ています。


Soundgarden前史

シアトルの北で生まれ育ったChris Cornellが、その浮き沈みの激しい人生をスタートさせたのは、彼が15歳で学業中退してGED(アメリカの高校中退者のための高卒同等の資格試験)を得てからのことだ。
彼が15歳のころ両親は離婚。母親について引っ越した家にはドラムキットが置けるガレージがあった。そこでスネアドラムだけを母親に買ってもらう。11歳ごろから手のつけられない悪だったため、少しでも真っ当な方向に導きたい親心だったのだろうと彼は振り返る。2週間後にはスネアは立派なドラムセットに化けていた。これは貰ったり中古を買ったりして正統な手段で手に入れたという。「近所でドラムの音が聴こえた。そこでよくある話さ...そいつんちに行きドラム購入2週目にして即席バンドを結成してた」
この当時、彼はドラッグの売人から空き巣、車両泥棒にまで身を落すが同時に小さなバンドをドラマーとして渡り歩く。16歳で音楽で身を立てることを決心、更生。家を出て悪い仲間と手を切る。「ドラッグもやめた。音楽がオレのドラッグだったからな」17歳でThe Shimpsというバンドのドラマーになる。シアトルの有名なシーフードレストランのコックになるのもこの頃。

ドラマーChris Cornellの初の本格的バンド、The Shimpsは1982年当時、故人のロックスターの曲専門のカバーバンドであった。Chrisが19歳のときまで存続。メンバーにはギターにMatt Dentino、ベースにイリノイ出身のHiro Yamamoto。Dentinoのルームメイトであったのは、Yamamotoと共にイリノイからシアトルに来たエヴァーグリーン州立大哲学科の学生Kim Thayil。彼らは高校時代は別の学校だったが、バンドは一緒にやっていた。ちなみにKimの大学のゼミ同級生にはMudhoneyのMark Armがいた。
「俺がはじめてChrisに会ったとき、やつは殆ど海軍あがりかなんかみたいだった。ほとんど五分刈りの髪をなでつけちゃってな。でも声は凄くて...それで阿呆みたいなもんを一緒に作る仲になった」

あまりに喧しくて一度訪れたらもう忘れられない場所の名前をつける

Shimpsの解散後ChrisはHiroと同居をはじめる。ドラマーとベーシストは自然に共に演奏をはじめた。そして、何人かのギタリストとジャムった後、Kim Thayilを迎えバンドを結成、米国海洋大気庁にあるインスタレーション作品、Sound Gardenから命名した。これは広場に林立したパイプが風に吹かれて共鳴するしかけを持ったもので、そのあまりの喧しさに衝撃を受けた3人がバンド名に即決したという。
1984年、Soundgardenの誕生である。トリオ編成のバンドは、Chrisがボーカル・ドラムを兼任、Top-Of-The-CourtというライヴハウスでU-Manの前座としてデビューを飾る。二度目のライヴはラングストン・ヒューズ記念館で、MelvinsとHusker Duの前座として出演。ハードコアバンドではないという理由ではげしいブーイングにあった。

後の仲間にすでに出会っている

バンドの結成前、後のドラマー、ベーシストとなるMatt Cameron、Ben Shepherdとの邂逅もあった。
バンドのドラマーとして誘われていたMattは、すでにSkin Yardで叩いていたため加入が遅れる。Benは今もアメリカのアンダーグラウンドハードコア史に残るバンドMarch Of Crimesでギタリストとして活躍していた。このバンドはデモテープがフィンランドで結構売れたというアンダーグラウンドらしい逸話がある。後にBenは600 Schoolsというバンドにも加入。これもMarch Of The Crimesと同じく、80'sシアトルのハードコアバンドとして名前が残る。

Soundgardenレコードデビュー

バンドは引き続きボーカリストを募集していたが決まらない。しかたなく、ドラマーを加入させてChrisがボーカル選任となる。このドラマー、Scott Sandquistは誰も知らないアンダーグラウンドミュージックの生き字引だったとChrisは云う。
この4人編成でしばらくライヴを行ったのちの1986年、Skin Yardのベーシスト、Daniel Houseが主催する地元のインディレーベルCZ Recordsのコンピレーション"Deep Six"に誘われ、"Heretic"、"All Your Lies"の2曲のレコーディングを行う。(これの前にテープコンピで"All Your Lies"を別テイクでリリースしている) このとき、HiroのアドバイスでChrisは高音絶叫スタイルをボーカルに取り込んだ。「アングラな感じが出て凄い効果だった。そんな凄い声で歌い続けても喉は無傷だったので、これはイケると思ってスタイルになったのさ」その初の高音絶叫曲"Heretic"はメジャーデビュー後にも別テイクで録音される。

"Deep Six"は、当時シアトルで活動していたインディバンド6組の曲をまとめたもの。Matt CameronのいるSkin Yard、Andrew Woodの居たMulfankshun、後のMudhonyを結成するMark Armと後にPearl Jamになる演奏メンバーを擁するGreen River、そしてSoundgardenという若手に、シアトルではすでにベテランの域にいたU-MenとMelvinsが名を連ねる。
このアルバムはメジャーレーベルの目にとまった最初のシアトルアンダーグラウンドの音楽だ。

Soundgarden本格始動

この年、Sandquistは結婚し子どもを持ったのをきっかけにSoundgardenを脱退。Skin YardからMatt Cameronを引き抜く。「Mattのやつ俺たちに連絡しようにも電話番号を書いた紙をなくしてしまっていてね。でも家を知ってたんで、彼は花束にキャンディを土産にうちの玄関の前をうろついていたんだ。俺たちらしい可愛い話だろ?」とChris。

続く。かもしれないが続かないかもしれない

ほかにもコック時代の挙動不審ぶりとかが青春ぽくて切ない話が多く、いいんですけれど枝葉を気にしていると先に進めない...

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Deep Six
Various Artists
A&M 1994-04-29
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Skin Yard
Skin Yard
Cruz 1992-03-03

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