昨年(ア、今年だっけ)、大騒ぎになっていましたJoy DivisionのIan Curtisを主人公にした劇映画です。PV監督のアントン・コービンの初長編監督作ということでも注目されてたもの。
映画館では観損ねたんだけれども、何気なくレンタル屋に入ったら入荷されていたので、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」と一緒に借りてみました。超ドンヨリな週末。
原作は、読んでないんですけれども、下の右の本。イアンの奥さんであるデボラ・カーティスが、夫の死後15年後に書いた夫婦の内幕の話。
というと、どうも美談にしてるような胡散くさい芸能本なのかなと思っちゃいますが、レビューを読む限り、淡々と起きたことを描写しているフラットな内容であるばかりでなく、原文・訳文ともに歌詞と、音源データがしっかり残されているようです。

- コントロール デラックス版
- サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, アントン・コービン
- ジェネオン エンタテインメント 2008-09-10

- タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン
- Ian Curtis 小野 良造
- 蒼氷社 2006-09
で、内容ですが、えー、もっとバンドの話かなと思ってたけど、イアンひとりのお話です。
繊細な文学・ロック好きの青年イアンが、いかに生活に摩滅していって、いかに最後に死を選んだかを、丁寧に、しかしフラットな描写で描いています。若くしての結婚と子供の誕生。大きくなっていくバンド。てんかんの発症。冷えてくる夫婦関係と愛人の存在。
モノクロの画面に、変わらないようでいて変わっていく境遇に翻弄される青年の姿が、静かに、じんわりと迫って来る、いい映画だと思います。
