前回エントリのコメント欄では、うっかり妄想含みのいろいろを書きまくってしまいました。
かつて東京公演で、スカしやがって腕組みした客ばかり(2階席ヒトケタ人数)の客席の愛の無さに一気にやる気を失い、テンションさげたまんま地方をこなしてかえって行ったあのバンドのことを思うと、あの頃からムラだらけで安心してみていられないという印象を植え付けられてしまったなとしみじみ思い出しました。
いや、ライブ自体にはどの公演にも私は度肝を抜かれました。ただ彼ら的には最高じゃなかったんだろうなと。
なんというんだろうね、その東京公演もよくダメダメといわれていましたがダメにも色々あるんだなと思いました。演奏とオーラはすごかったけど、どこかアマチュアっぽくて、他にこんなバンドは観たこと無かったし。人がダメと言った部分にも個性を見た思いでした。まあダメだった理由は二日酔いでグダグダだったからということもあるらしいですが。(まずKimはステージでも足取りがヤバかった)
もうすでにファン故の激甘評価が身に染み付いているようですが。
で、また今回こんな下馬評がでていますが。
ここまできてまだ色々疑られるとは
■Is SOUNDGARDEN Reunion Really Happening? - Jan. 7, 2010(Kerrang!)
CCは、Twitterに「Knight of Soundtableが再び駆け巡る」と書いていたけれど、Knight of Soundtableというのは、Soundgardenのかつてのファンクラブの名前。どこにもSoundgardenが再結成するとは書いていないこと、Krist Novoselicが昨年「再結成の噂は実現しない」と発言したことを根拠に、再結成に疑問を投げる記事です。
また、CCが「Soundgardenは、時としてかつてないほど最高のロックバンドだったが、時としてそうはとても言えないバンドでもあった」と発言したことにも言及。
Soundgarden暴れ馬説
Soundgardenは、いわばG1レースで勝てる馬格を持ちながら、騎手のいうことを全く聞かず、人気と倍率が上がれば凡走、客が諦めて全く不人気になれば大穴当てる癖馬です。客の身上が潰れたところで、666倍の倍率で大勝ちするのです。
引退寸前まで気まぐれなレースをしばしばしていましたが、その素質はもちろん、癖も含めて、ファンは思い入れを抱き続けました。
誰もが、サウンドガーデンが大穴当てる万馬券を手にする夢を捨てられなかったのです。
一時は殺処分も考えられていましたが、馬主も殺すに忍びなく、今も伝説のままどこかの牧場で種馬として余生を送っていたはずですが...。
っていうのが、解散→今回の再結成だなあと一ファンとしては思ってます。馬はよう知らんけど。
丁度ファンたるKnight of soundtableは騎士(騎手)だし。自動車レースじゃないから、気がつけばBeyound the wheel、じゃなくてざんねんだわー。(誰がうまいこといえと...)
本日の映像。Crash Kings - War Pigs (W/ Chris Cornell)
去年の前半のライブらしいです。Crash Kingsはギターレスの3ピースだそうで、他の曲もシンプルでパワフルで重たい。ギターレスだけにベースがきいて、歌詞もちゃんと歌に乗って色気のあるWhite Stripesというかんじです。アルバム買おう。
CCはフーデッドとウロウロ歩きがOzzyさんしてていいっすね。
このバンドに似たバンドはいない
【追記 2009.1.10】こちらのブログに納得だなぁと思うことが書かれていました。
■サウンドガーデン(THE MAINSTREAM)
プロの評論家、沢田太陽さんのブログですね。CCのせいで集金再結成と思われてこけるか、SGというバンドの他にはないところ故に大当たりするかどちらか、という内容で、前回コメント欄と今回エントリの内容とあってるなーと思って紹介いたします。
この人たちって、「ヴォーカルとギターはハードロック的に重いのに、ベースとドラムは初期パンクにスカスカで軽い」という意味ですごく珍しかったです。これより前のアルバム聴くと、グルーヴ自体がグニュグニャしてたりして、良い意味で整合感がない。この「Superunknown」はそこにはじめて整合感が生まれた作品ではあるんだけど、これまで以上に「ヴォーカル、ギター」と「ベース、ドラム」の音の分離がハッキリしてて、加えてギターは重低音は出してるんだけどベターッとした感じがなく、むしろ軽く聴こえるんですよね。グランジ以降のヘヴィなギターということになると、一般イメージとしては、「低音で音つぶしてナンボ」みたいに思われがちだったんですが、そこへ行くと、こういう音作りは実はかなり異色です。(サウンドガーデン | THE MAINSTREAM)
読みどころはCCの心得違いのところではなく、下の方のSGのフォロアーがずっとおらず、今出て来ると珍しくて成功するかもというところです。
リズム隊が最後までパンクっぽく軽いというのは割にいわれることで、また"Superunknown"が音の分離の良さがすごすぎて殆ど壁が何枚も押し寄せて来るように聴こえるというのは当時聴いてたものがみな言ってた感想です。(それが今やおとちっさく聴こえちゃうんだからテクノロジーの進化は恐ろしいです。だから今すぐリマスタしろしろと言ってるのよ〜)これらはミキサーだったBrendan O'brienの手腕だったのかな。彼の前後の仕事を聴いているとそんな印象があったように記憶。
割にメタル聴いてるとこのあたりのセンスは一部トレンドだった感も...。"Louder than love"と"Badmotorfinger"をプロデュースしたTerry DateがやったPanteraとか。あとRick RubinのもHIPHOP畑なせいか異様にカラッとした重みも湿度も少ない音作りで、パンクというよりはアメリカのバンドらしいなあというかんじは常にあったり。
ただやはりあの壁感を感じさせるものはなかなかいなかったし、Soundgardenがメジャーデビュー以来積み重ねてた傾向の結晶が"Superunknown"だなーとはいまも変わらず思う。
しかし世間はこの路線にはいかず、Matchbox20みたいなアメリカンロックか、ニューメタルの後押しがあってポストグランジか、みたいな感じだったなーという印象。わたしはわりにライブバンドとしてSoundgardenを思い出すことがとても多いんだけど、アルバムアーティストとしても今聴いても特異なのかもしれません。ここは長年聴いてる人間より近年の作品にも詳しい評論家の方の話は新鮮ですし、若い方の話も聴いてみたい気がします。
Mastodonとの類似はここで書かれて気がついた。(Convergeは実は聴いた事なくて、この間はじめてライブ見たくらいで何ともいえないけど)Mastodonのがより軽くて、音はむしろMetallicaを思わせました。St.Angerに言及してるけど、Metallicaのボトムの軽さは...and Justice for allから始まってて、Mastodonはこっちのほうを思い出したかな、わたしは。
また脱線ですが、Metallicaは90年代を通して、リズムをためたのぺっとした重さだったけど、これらはPanteraとかAICに影響受けたからだとは言われてる...ところを考えると割に相互に影響与え合ってたなと面白い感じもするな。(ここらへんのサークルとはSGは余り関係なかったりするんだけど、SG解散後のCCはリズムためすぎてのっぺりしだしたのはまた符号っぽい。たまたまでしょうけど)
個人的な好みの話なんですけれど、こうしたSGの路線の先としてソロでCCにやってほしかったのは、Nick CaveがBad seeds(Myspace)とやったこの10年ほどの作品(" Abattoir Blues/The Lyre of Orpheus")とか、その路線に近いけどもっとポップなWoven Hand(Myspace)とかの路線だったりしてね。彼らほどビッグバンド風ではなくてロックやサイケポップでいいから。ちゃんとリズムとグルーヴがあるやつ。"Badmotorfinger"のStoogesノリとか聴いてるとアリだとも思うんだけどなー。"Drawing fries"とか"Room〜"とか、アレChrisじゃなくてMattとKimのお陰か...。
★追記ここまで★

Comments [2]
killertomattoさん
「SG暴れ馬説」すごいウケました。うまいこと例えるなぁ・・・苦笑い。 superunknownの何曲か入ったアドバンステープ聴いた時は衝撃でした。BMFの音がアレだっただけに。 どのアルバムも大好きですが、ultramegaとsuperunknownは別格。棺桶行き一号・二号ですね(妹にも伝えてあるw)
気持ちは毎度ひいきの野球チームを見るか競走馬を見るかですからねー。今度こそ万馬券をつかみたい…
superunknownはほんとびっくりでしたよね。ああいう音のも他にはなかった。
でもdown on the upsideのもっさりした音もきらいではない…